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レクチャー&ワークショップ

ジャズアカデミー2024

~ジャズを通じて広がる世界~
かわさきジャズでは、毎年各界の専門家やミュージシャンの方を講師にお招きして、ジャズの歴史やジャズをとりまく文化、ジャズミュージシャンの人生、音楽や社会など様々なテーマの講座を開催しています。

今回もテーマの異なる3講座を開講します。ぜひご参加ください。

  • 第1回 9月27日(金)

    講師:渡邉 晃(太田記念美術館上席学芸員、ジャズピアニスト)
    かわさきジャズ×川崎浮世絵ギャラリー特別企画
    「浮世絵とジャズ 日米のポップカルチャーを楽しむ」

    概要
    浮世絵専門の太田記念美術館の学芸員とジャズピアニストという2つの顔を持つ渡邉晃さんを講師にお迎えし、浮世絵とジャズの魅力について語っていただきます。前半は浮世絵の基礎知識から、明治時代に活躍した浮世絵師・小林清親や、川崎にちなんだ浮世絵のお話を。後半は 渡邉さんのプロジェクト《UKIYO-ExJAZZ》によるミニライブ。広重や北斎の浮世絵にちなんだオリジナル楽曲もお楽しみいただきます。
    当日、川崎浮世絵ギャラリーのチケット(1枚)をプレゼント!

    渡邉 晃

    講師プロフィール
    渡邉 晃(わたなべ・あきら)

    東京生。筑波大学博士課程芸術学研究科修了。博士(芸術学)。太田記念美術館上席学芸員。同館にて「生誕290年記念 勝川春章」「生誕250年記念 歌川豊国」「江戸の凸凹」「江戸の土木」など数多くの展覧会を担当。専門は歌舞伎を題材にした役者絵で、近年は江戸の地理や地形と浮世絵との関係についての研究も行う。著書に『江戸の悪』『江戸の女装と男装』『浮世絵でたどる!江戸の凸凹地形散歩』『歌川広重 名所江戸百景』(共著)ほか多数。国立劇場歌舞伎公演プログラム『資料展示室』構成・執筆(2011~2023年)。
    また幼少よりピアノ、中学から独学で楽曲制作をはじめ、高校ではバンド活動でポップスやソウルミュージックに親しむ。大学でジャズピアノをはじめ、横島和裕氏にBebopの手ほどきを受ける。在学中からピアニストとして都内近郊のジャズスポットでの演奏活動を開始、数多くのセッションを重ねて現在に至る。第39回浅草ジャズコンテストファイナリスト。同コンテストでは歌川広重「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」をモチーフにしたオリジナル楽曲「橋と雨」が守屋純子氏ら審査員から高い評価を得る。NHKBS「名画の暗号」にてアン・サリーとデュオで共演。柳家あお馬氏と落語と浮世絵、ピアノを融合したイベント「TRiP」で活動中。自身のプロジェクト《UKIYO-E x JAZZ》では、浮世絵のようにカラフルでポップ、時に先鋭的なサウンドを目指し、浮世絵をテーマにした楽曲制作やライブ活動に取り組む。

    《UKIYO-E x JAZZ》ライブ出演者プロフィール

    渡邊健士:Alto Sax, Soprano Sax

    埼玉県生。小さい頃から趣味は鉄道。東京理科大Modern Jazz Group出身。Bebopを土岐英史氏に師事。種々のジャズコンペティションにて受賞多数。継続的なライブの傍ら、音楽・ロボット工学やその融合について日々研究三昧。

    河合卓人:Vocal

    埼玉県生。高校から曲を作り始め、大学ではJazzに触れる。2009年からはGustave Coquiot(ギュスターヴ・コキオ)のメンバーとして活動し、1st album「Pony Blows」、2nd album「Bulky」をレーベルRONDADEからリリース。

    小松誠幸:Bass

    中学生の時にビートルズに衝撃を受けて音楽に傾倒、大学進学とともにジャズベースを始める。濱瀬元彦らに師事。安定したビートと歌心あるベースラインを信条とし、都内、関東近郊でセッションホストやライブ活動を行っている。

    大井澄東:Drum

    9歳からドラムを始め、大学時代に大坂昌彦氏に師事。卒業後渡米しニューヨークのDrummers Collectiveにて学ぶ。現在は自己のグループSumitty&THE FUNFAIRを中心に佐藤洋祐(As)、山中千尋(P)などのグループでも活躍中。

  • 第2回 10月4日(金)

    講師:柳樂光隆(音楽評論家)
    「ブラジルのジャズの現在地」

    ブラジルはサンバ、ボサノヴァだけでなく、独自の音楽が生み出される音楽大国です。 21世紀以降も常に新たなアーティストが出てきているだけでなく、過去の音楽も常に再評価が行われ、現在も過去も常に注目され続けています。
    アメリカのジャズミュージシャンたちがブラジルのアーティストを参照したり、楽曲をカヴァーすることも増えています。
    世界的にも注目されることが増えているだけでなく、アメリカのジャズ・シーンでも常に参照され続けているブラジルの音楽の今を柳樂光隆さんが解説します。

    柳樂光隆
    ©Kazushi Toyota

    講師プロフィール
    柳樂光隆(なぎら・みつたか)

    1979年、島根県出雲市生まれ。
    出雲高校~東京学芸大学卒。
    珍屋レコード(店長)、ディスクユニオンへの勤務を経て、2000年代末から音楽評論家。DJ・選曲家、ラジオ・パーソナリティ。ライター講座講師、大学での講義など。
    ジャズを中心に、ジャンルを問わず幅広い音楽に関するテキストを中心に新聞、雑誌、ウェブメディアなどに執筆したり、レクチャーをしたり、ラジオで喋ったり。専門はジャズ。
    音楽やアーティストの分析、シーンの解説だけでなく、教育機関やNPOなどによる音楽教育や音楽シーンのエコシステムに関するリサーチをライフワークにしている。

  • 第3回 10月11日(金)

    早田和音(ジャズ・ジャーナリスト)
    ゲスト:小沢咲希(ピアニスト)
    「若いジャズがいちばん面白い!」

    いま、日本のジャズは若い世代が大活躍。
    個性が躍動する現代のジャズシーンについて、膨大な取材・インタビューで多くのミュージシャンと交友のある早田和音さんに語っていただきます。
    ゲストには、ブルーノート・プレイスをはじめとする数多くのジャズクラブから引っ張りだこ、若者世代のジャズピアニスト小沢咲希さんをお迎え。
    お二人のトークと 小沢さんによるミニライブもお楽しみいただきます。
    演奏:小沢咲希(ピアノ)、高橋陸(ベース)

    早田和音小沢咲希

    講師プロフィール

    早田和音(はやた・かずね)

    2000年よりジャズ・ジャーナリストとして執筆活動を開始。以降、紙媒体とウェブ媒体の両面で、国内外ミュージシャンとのインタヴュー記事やコンサート・レヴュー、ディスク・レヴュー、解説記事、ライナーノーツなどを執筆するほか、ラジオ番組への出演、レクチャーや講演を行なうなど多方面に活動を展開。アメリカのジャズ雑誌“Down Beat”の国際批評家投票メンバーであり、ミュージック・ペンクラブ・ジャパン(MPCJ)会員。世界各国のメジャー・レーベルからインディペンデント・レーベルまで数多くのミュージシャンやプロデューサーとの交流を重ね、海外メディアからの信頼も厚く、国際的なネットワークを広げている。

    小沢咲希

    東京都八王子市出身。15歳よりGene Harrisの演奏に衝撃を受けジャズピアノを始める。ユキ・アリマサ氏に師事し洗足学園音楽大学ジャズコースを卒業。現在は恵比寿・BLUE NOTE PLACEに出演を重ねており、2023年3月にはポーランドで演奏を行う。2023年6月デビューアルバム"Cheers!"が発売される。同年8月Cotton Club Tokyoでのリリースライブを成功に収める。
    MUZAジルベスターコンサート2023では東京交響楽団と共演、また2023年大晦日には『Monst Music Night ’23→’24』で主演を務め話題を集めた。
    2024年7月、南仏・アンティーブのジャズフェスティバルJazz à Juanに出演する。

[各回共通]

  • 会場 ミューザ川崎音楽工房 市民交流室
  • 時間 13:30~15:30(途中休憩あり)
  • 受講料1,500円(未就学児の入場不可)
  • [受講チケット取り扱い]
    7/19(金)10:00~ かわさきジャズチケットオンラインにて発売
    7/25(木)~ かわさききたテラス(JR川崎駅北口改札外)でも取り扱い

お問い合わせ かわさきジャズ実行委員会
044-223-8623
info@kawasakijazz.jp

主催:かわさきジャズ実行委員会、川崎市
協力:川崎浮世絵ギャラリー
助成:令和6年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業